療育をやめたいと思った日|「やめたい」と「やるぞ」は、いつも隣り合わせでした

「やめたい」と「やるぞ」は、いつも隣り合わせでした——療育をやめたいと思った日のアイキャッチ 母親の気持ち

「療育をやめたい」

そう思ったことが、私には何度もあります。

疲れた日も。課題がうまくいかなかった日も。かんしゃくで一日が終わった日も。

5年続けてきた今も、あります。

今日は、その話を正直に書きます。

「やめたい」と「やるぞ」は、隣り合わせ

普通の子は、こんなに丁寧に教えなくても、数回言えばわかるでしょう?

うちは、何百回丁寧にやっても、できない日があります。

だから「やめたい」は、特別な日に来るものではありませんでした。「やめたい」と「やるぞ」は、常に隣り合わせなんです。朝は「やるぞ」で始めて、昼に「やめたい」がよぎって、夜にはまた明日の課題を考えている。そういう毎日です。

そんな簡単なものじゃないんですよ、と当時の私は誰かに言いたかった。

頑張りが報われない日は、つらい。そしてそういう日は、自分を責める日でもありました。

一番つらかったのは、同じ発達っ子と比べた日

同い年の定型のお子さんと比べてつらい——と思われるかもしれませんが、私の場合は違いました。

一番つらかったのは、同じ発達っ子と比べてしまった時です。

「言葉が出るようになったんだ」

「コミュニケーションが取れるようになって」

同じスタートラインにいたはずの子が、先に進んでいく。そのたびに思うんです。

私の努力が足りないんじゃないか。

ABAを始めた当時は、ずっとそうでした。教え方が悪いのか、時間が足りないのか、私のせいなのか——比べるたびに、責める先はいつも自分でした。

外から来る言葉も、あった

悪気のない言葉に、何度も膝をつきました。

「支援学校に行ったら伸びたよ!」——励ましてくれたのだと思います。でも私には、選んだ進路を否定されたように聞こえました。

「プロに任せた方がいいんじゃない?」「ママでできても、他の人でできなきゃ意味がないんじゃないの?」——般化に5年向き合ってきた身には、一番痛いところでした。

そして、忘れられない日があります。

息子は当時、名前を聞かれると言えるようになっていました。ところが他の課題を教え始めたら、名前の課題までできなくなってしまった時期があったんです。

それがどこかで話題になっていたらしく、こう笑われました。

「〇〇さんから聞いたんだけど、名前が一番大事なのに言えなくなるくらいなら、他の課題なんて教えない方がいいんじゃないの(笑)」

私のことを言われるのは、いいんです。

でも、息子のこと、息子の努力を笑われるのが、何よりもつらかった。

この子がどれだけ積み上げてきたか。何百回めくった絵カードも、2年かけて乗れるようになった自転車も、その人は知らない。それなのに、笑えるんだ。

それを知らないのにそんなことを言えてしまうことに、落胆しました。

それでも、前に進む理由

かっこいい理由では、ありません。

信じられない日も、たくさんありました。

それでも前に進むのは——その行動が、彼を成長させてきたからです。

私には、彼を成長させた成功体験があります。何百回の絵カードが言葉になった。「またぐ」から始めた自転車に、今は自分から乗りたがる。教えたことが、できるようになった。その積み重ねを、この目で見てきました。

そのおかげで、考え方はかなり変わりました。

できなくても、できるように、教えればいい。

そう思えるようになったんです。ABAはすごいですよ。私にとって、成果が目に見えるようになることは大きかった。だから疲れても、かんしゃくが多くても、課題がうまくいかなくても、それでも前に進めるんです。

やめたものも、あります

療育はやめませんでしたが、やめたものはあります。

SNSと、噂話です。

同じ発達っ子の成長報告を見るたびに自分を責めていたSNSは、見るのをやめました。比べる相手は、昨日の息子だけでいい。

誰が何を言っていたという噂話からも、離れました。息子の積み上げを知らない人の言葉に、心を貸すのをやめたんです。

やめてみて分かりました。私を削っていたのは療育ではなくて、比べることと、外の声でした。

「やめたい」と思うあなたへ

もしあなたが今、「療育をやめたい」と検索してこの記事にたどり着いたなら、伝えたいことがあります。

「やめたい」と思うのは、あなたがサボりたいからじゃありません。それだけ本気でやってきたからです。やめたいと思うほど、あなたはもう十分やっています。

正直に言うと、私は「やめてもいいよ」とは言えません。教えれば伸びることを、この5年で知ってしまったからです。

でも、これだけは絶対に言えます。

休んでもいい。

やめると休むは、違います。休んで、また明日「やるぞ」に戻ればいい。「やめたい」と「やるぞ」が隣り合わせのまま進んでいくのが、たぶん普通なんです。

だって、あなたがその子の、一番の、最高の療育者なのだから。

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この記事は、私自身の気持ちを正直に書いた記録です。「やめたい」と「やるぞ」の間で今日も揺れているあなたに、「一人じゃない」と伝わったら嬉しいです。

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