ブログやSNSには、療育の「成功談」があふれています。私もこのブログで、ABAで伸びたことをたくさん書いてきました。
でも今日は逆のことを書きます。家庭でABAを5年以上続けてきた私が、本当に後悔していること。5つあります。
これから家庭療育を始める方が、私と同じ失敗をしないように。全部、正直に書きます。
失敗①|きょうだいとの時間を、後回しにした
一番の後悔はこれです。
息子のセラピーに夢中で、きょうだいに「ママ、読んで」と絵本を差し出されているのに、反応できなかったことがあります。
あの子はあのとき、どんな気持ちだったんだろう。今でも思い出すと胸が痛みます。
時間は戻りません。だから私は決めています。これからの時間は、大切にする。療育は大事だけれど、きょうだいの「今」も、二度と戻らない「今」です。
失敗②|仕事を辞めたこと
ABAにフルコミットするために、私は仕事を辞めました。
療育の時間は確保できました。でも、失ったものがありました。お金の余裕=心の余裕です。
お金がないことで、夫婦喧嘩が増えました。療育のためにやったことが、家庭の空気を悪くする。本末転倒だと気づいたのは、ずっと後のことです。
辞めるかどうか迷っている方は、時短や休職など「辞めない選択肢」を先に全部検討してからでも遅くないと思います。
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失敗③|教材を、全部手作りした
絵カードも課題の道具も、私はせっせと手作りしていました。節約のつもりでした。
でも、手作りには膨大な時間がかかります。その時間、子どもと向き合えたはずでした。きょうだいと遊べたはずでした。寝られたはずでした。
数百円〜数千円で買えるものなら、買って「時間を買う」のも立派な選択です。当時の私にはその発想がありませんでした。
手作りしていたあの時間は、きょうだいと過ごせた時間だったかもしれません。今なら、そう思います。
▶ わが家が「買ってよかった」と思うものだけまとめました → 自閉症児に本当に使ってよかった療育グッズ10選
失敗④|集団療育に通ったこと
これは意見が分かれると思うので、あくまで「わが家の場合」として書きます。
集団療育に通っていた時期、私は毎回、周りの子との差を見せつけられて、メンタルがずたぼろになっていました。
同じ教室にいるからこそ、できる子とできない息子の差が、まっすぐ目に入ってくる。帰り道はいつも落ち込んでいました。
集団が合うお子さん・ご家庭ももちろんあります。でもわが家は、自分たちの世界で、息子のペースだけを見て進む方が合っていました。
集団療育そのものが悪かったわけではありません。わが家にとっては「比べてしまう環境」がつらかった。それが後になって分かりました。
失敗⑤|他の子と、比べ続けたこと
そして、5年間で一番良くなかったのがこれです。④の集団療育がつらかった根っこも、結局これでした。
同じ年齢の定型発達の子と比べる。SNSで見かける「伸びた子」と比べる。比べるたびに落ち込んで、焦って、その焦りは息子への「なんでできないの」につながっていきました。
比べていいのは、たった一人だけ。以前の息子です。
1年前のソラと今のソラを比べたら、できるようになったことが、ちゃんとある。それを見つけて褒めるのがABAの基本なのに、母親の私自身が一番できていませんでした。
後悔していないこともある
「課題を早く進めすぎた」という後悔は、ありませんでした。
ABAは課題を細かく分解して、地道に積み上げる療育です。その進め方自体に後悔はありません。私の失敗は、やり方ではなく——心の持ち方と、時間とお金の配分に集中しています。ここが、これから始める方に一番伝えたいところです。
当時の自分に、一言かけるなら
「他者と比べないで。以前のソラと比べてごらん」
これに尽きます。
5年前の私と同じように、今まさに夜中に検索しているあなたへ。療育も大事、でもきょうだいの今も、家計も、あなたの心も、同じくらい大事です。全部を療育に捧げなくても、子どもはちゃんと育ちます。5年やった私が言うので、間違いありません。
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※本記事は個人の体験に基づくものです。療育の進め方はお子さんの特性やご家庭の状況に合わせて、専門家にもご相談ください。


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