自閉症の子に自転車を教えた方法|ストライダーから乗れるまでの全手順【実体験】

「自閉症 自転車 教え方」「ストライダー 発達障害」と検索している方へ。3歳からストライダーで始めて、5歳で補助輪を外すまでの2年間の実体験を正直に書きます。


こんなことで悩んでいませんか?

  • 自閉症の子に自転車を教えられるか不安
  • どこから始めればいいかわからない
  • 嫌がって練習にならない

うちも、全部経験しました。


結論|自閉症の子でも自転車に乗れる。ただし「分解」が全て

先に言っておく。

ソラは今、自分から自転車に乗りたがる。

好きなものが増えた——そう感じた瞬間だった。

でもそこに至るまでは、地道だった。嫌がりもあった。「またぐ」という一番最初のステップから始めた。

ABAで学んだことは「できないことを分解する」こと。自転車も同じだった。

できることを分解して、順番通りに積み上げれば、自転車は乗れるようになります。


うちがやったこと全部

フェーズ① ストライダー(3歳前半・約2ヶ月)

最初のステップは「またぐ」だけ。

自転車に乗れるようになるためにストライダーを使い始めた。

でも最初から「乗る」はゴールに設定しなかった。

ステップはこう分解した👇

  1. またぐ
  2. ハンドルを持つ
  3. 跨いでサドルに座る
  4. ハンドルを持ったまま2歩進めたらOK
  5. 少しずつ歩数を伸ばす

嫌がる日もあった。無理に続けなかった。できた日は思い切り褒めた。


ただ、歩数を伸ばしても「歩いているだけ」だった。

足で地面を蹴って進む感覚——「スーッと走る感じ」がまだつかめていなかった。


なぜ下り坂を使ったのか|感覚を作るため

そこで下り坂を使った。

緩やかな下り坂でストライダーに乗せると、足を離しても自然に進む。「スーッ」という感覚が体に入った。

あれ?と思ったようだった。そしてこつをつかんだ。

下り坂のポイントはひとつ。「怖くない程度の緩さ」。急すぎると恐怖になる。ほんの少し傾いている程度で十分だった。


フェーズ② 補助輪付き自転車(4歳・約2ヶ月)

ストライダーの感覚がついてから、補助輪付き自転車に移行した。

始まりは「1コギ」だった。

ペダルを1回漕いで止まる。それだけ。

できたら褒めて、次は2コギ。また次は3コギ。

少しずつ増やしていった。地道だった。でもこれがABAの基本で、確実に積み上がっていった。


フェーズ③ 補助輪外し(5歳・約1ヶ月)

補助輪が外れるとき、また下り坂を使った。

平地で練習するより、緩やかな下り坂の方がバランス感覚をつかみやすい。

足を離しても自然に進む感覚——ストライダーのときと同じ原理だ。

坂を利用して「バランスで進む」感覚をつかんでから、平地での練習に移行した。


補助輪が外れた日のこと

「よっっしゃーーーーー!」

思わず飛び上がった。

ソラは最初、びっくりした顔をしていた。

「あれ?なんか進んでる」って感じだったと思う。

でも——乗れるようになってから、変化が起きた。

自分から乗りたがるようになった。

それまでは「やろう」と誘っても嫌がることもあった。

でも乗れるようになってから、「じてんしゃ」と自分で言いに来るようになった。

好きなものが増えた。それが一番嬉しかった。


ABAで自転車を教えて気づいたこと

ABAは「できないことを分解して、一つずつ積み上げる」アプローチだ。

自転車に限らず、ソラが習得してきたことはほぼ全部この流れだった。

  • スプーンを使う
  • おもちゃで遊ぶ
  • 友達と手を繋ぐ
  • トイレの後に流す

「できない」じゃなくて、「まだ分解されていない」だけ。

そう思えるようになってから、教え方が変わった。


同じ悩みのパパ・ママへ

「うちの子に自転車なんて無理かも」と思っていた時期が私にもあった。

でも今、ソラは自分から「じてんしゃ」と言いに来る。

「またぐ」から始めていい。

「2歩進めたらOK」から始めていい。

嫌がる日は休んでいい。

積み上げるのに時間がかかっても、それは「遅い」じゃない。「確実に積み上がっている」ということだから。

同じように試行錯誤しているパパ・ママへ——この記録が少しでも参考になれば。

▶ ABAで習得したことをまとめた記事はこちら(準備中)

▶ 「できない」が「できる」に変わったトイトレの話はこちら(準備中)

▶ 折れ線型自閉症について詳しくはこちら → 折れ線型自閉症とは?特徴・原因・回復の可能性を体験者が解説

▶ このブログについて → 水色デイズについて

※本記事は個人の体験に基づくものです。診断や療育の判断は必ず専門家にご相談ください。


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