療育は週1で足りる?週5通った自閉症の息子の母が出した答え|わが家は家で進めた方が早かった。でも負担は悶絶級

ABA・療育

「療育、週1回しか取れなかった。これで足りるのかな」

同じことで悩んでいる方に、先に私の答えを書きます。

わが家の場合、週1では習得できませんでした。

息子は2歳8か月のころから、療育に週5回・1回60分通っていました。個別と集団、運動療育。それでも「足りた」とは思えなかった。そして結局、いちばん伸びたのは、家で自分で進めた時間でした。

ただ、それは簡単な話ではありません。親の負担は、悶絶級でした。

今日は、その両方を正直に書きます。

週5通っても、足りなかった理由

先生によって「合格の基準」が違った

いちばん大きかったのは、ここです。

同じ課題なのに、先生によって良し悪しの基準が違う。言い方も違う。ある先生は「できたね」と言うことを、別の先生はやり直しにする。

「誰がやってもできる」——それが最終的な目標なのは分かっています。でも息子は、まさにそこが難しい特性です。基準も言い方もバラバラだと、何が正解なのか分からないまま、全く進まない。

やることもほとんど進まないか、途中で突然やめてしまうこともありました。

週1回しか通えないとしたら

週5で通っていたわが家でも、療育だけでは習得につながりにくいことがありました。だから、週1回しか通えない場合に「これだけで足りるのかな」と不安になる気持ちは、私にも想像できます。

※療育先によって方針や進め方は大きく違います。これはわが家が通った療育先での経験です。

家で進めた方が、習得は早かった

だから私は、家で自分で進めることにしました。

  • 本『イラストでわかる ABA実践マニュアル』と、つみきの会のテキスト『つみきプログラム』に沿って、机の上での課題を進める
  • 隙間の時間は、できる限りやる

私が実際に参考にした本はこちらです。
▶ イラストでわかる ABA実践マニュアル(つみきの会 編/合同出版)を見る(Amazon)

家なら、基準も言い方も、私ひとりで決められます。昨日と今日で合格ラインが変わらない。息子にとっては、それがいちばん分かりやすかったのだと思います。

結論として、自分で進めた方が、習得は早かった。 これが、わが家の答えです。

▶ 家でやった練習の順番 → 絵カードの使い方|「覚えたのに使えない」を越える般化の教え方

でも、親の負担は悶絶級だった

ここを書かないと、嘘になります。

孤独でした。

正解が分からなくなる。どんなに教えても、全く進まない日がある。他の子の成長を見て、「この子たちは、教えなくてもできることなんだ」と気づいて、がっかりしたこともあります。

必要なのは、忍耐でした。そして、相談先がない。理解者がいない。

「集団生活に入れたら伸びるよ」と、自分の考えを言ってくる人もいました。

——そんなことで伸びていたら、悩んでいません。

療育先でよかったこと

それでも、療育先に通ってよかったと思うことがあります。

話し相手がいたこと。 そして、息子や私を前向きに見てくれる人がいたこと。

家で一人で課題を進めていると、どうしても「できないこと」ばかりが目に入ります。そんなとき、息子のいいところを見つけて話してくれる人がいる。それだけで、また明日も続けようと思えました。

もうひとつは、集団の中での「まね」。家で私と二人では練習できないことを、療育先の集団の中で経験できました。

週1しか通えない、と悩んでいる方へ

週1回しか取れないことを、責めないでください。回数が多くても、足りないと感じることはあります。わが家は週5でもそうでした。

もし、家でも少しやってみようと思ったら、全部を背負わなくて大丈夫です。わが家の経験から、ひとつだけ。

課題を1つだけ選んで、療育先と「合格の基準」と「言い方」をそろえる

  • 家でも療育先でも練習している課題を、1つだけ選ぶ
  • 「どこまでできたら合格か」を、先生と確認する(例:自分で指さしたら合格/手を添えたら不合格)
  • 指示の言い方を、1つに決めて共有する(例:「〇〇どれ?」で統一)

全部の課題でそろえる必要はありません。1つだけ。それなら、先生にもお願いしやすいはずです。

合格したら、今度は言い方を変えていく

そろえるのは、合格するまでです。

まずは同じ基準・同じ言い方で、丁寧に合格まで。合格したら、今度はわざと言い方を変えて、誰が言ってもできるようにしていきます(「〇〇どれ?」→「〇〇はどこ?」「〇〇ちょうだい」)。これが「般化」です。

最初からバラバラだと、合格にたどり着けない。合格したあとも同じ言い方だけだと、その言い方でしかできない。順番が大事でした。

そして、できれば、話せる人を1人見つけてください。療育先の先生でも、同じ立場の親でも。私にとっては、それがいちばん足りなかったものでした。

※本記事は個人の体験に基づくものです。療育の方針・頻度は、お子さんの特性や地域の状況によって異なります。専門家とご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました