放課後等デイサービスの選び方|重度自閉症のわが家が「成長を期待しない」と決めた理由

自閉症と暮らし

「放課後等デイサービスって、どうやって選べばいいの?」

就学が近づくと、必ずぶつかる問いだと思います。

先に、わが家の正直な結論を書きます。

わが家が放デイに求めたのは、「成長」ではありませんでした。

折れ線型自閉症の息子(重度判定)が週1〜2回、放デイに通っています。2ヶ所を利用してきた経験から、選び方と本音を書きます。

わが家の利用状況

  • 利用したことがあるのは2ヶ所
  • 現在は週1〜2回のペース
  • 受給者証は市区町村の窓口でスムーズに作れました(わが家の場合、申請してすぐでした)

決め手は2つだった

① 時間に融通がきくこと

これが一番でした。急に「今日お願いできますか」という日でも、受けてもらえることが多い。予定通りにいかないのが自閉症育児です。この柔軟さは、パンフレットのプログラム内容より、ずっと生活を支えてくれました。

② グループ活動と個別活動の両方があること

集団の練習も、個別の落ち着いた時間も、どちらもある。その日の息子の状態に合わせてもらえる体制は安心でした。

正直に言うと、「成長」は期待していません

誤解を恐れずに書きます。

わが家は、放デイでの成長を期待していません。

成長のための取り組みは、家庭でのABAで積み上げる。それがわが家の役割分担です。

じゃあ放デイに何を求めているのかというと——

預かってくれる。たったそれだけ。

でも、その数時間で——

  • 買い物に行ける
  • きょうだいと向き合える
  • 病院へ行ける
  • 少しだけ休める

その数時間があるから、また明日も笑って迎えに行ける。

そして何より——息子が泣かずに過ごせている。

安心できる場所で、穏やかに数時間を過ごして帰ってくる。それで十分すぎるくらいです。

「期待しない」と決めたら、後悔もなくなった

放デイへの不満や後悔を書こうと思ったのですが——実は、ないんです。

理由はシンプルで、期待値を最初から正しく設定していたから

「ここで伸ばしてもらおう」と思って預けると、「思ったより伸びない」という不満が生まれます。「安心して過ごせる場所」と思って預ければ、泣かずに帰ってくるだけで満点です。

放デイ選びで一番大事なのは、事業所のプログラムの豪華さではなく、「わが家は放デイに何を求めるのか」を先に決めることだと思います。

元教員として補足|放デイには2つのタイプがある

療育特化型: 個別療育・学習支援などプログラムが手厚い。「成長」を求めるならこちら。ただし時間の融通は利きにくいことが多い。

預かり型(居場所型): 柔軟で、生活を支えてくれる。プログラムは緩やか。

どちらが上ということはありません。家庭で療育をしているなら預かり型、家庭では難しいなら療育特化型、という組み合わせ方が現実的だと思います。

見学のとき見てほしいポイント

  • 急な利用・時間変更にどこまで対応してもらえるか(パンフレットに書いていない一番大事な情報)
  • グループ活動と個別活動のバランス
  • そこにいる子どもたちの表情が穏やかか
  • 送迎の有無と範囲
  • キャンセルのルール

受給者証について

放デイの利用には受給者証(通所受給者証)が必要です。市区町村の障害福祉の窓口で申請します。

わが家の場合は、手続きはスムーズで、すぐに作ってもらえました。自治体によって差はあるようですが、「大変そう」と身構えて先延ばしにするほどのものではなかった、というのが実感です。

▶ お金の制度についてはこちらも → 特別児童扶養手当はいくら?申請の流れを体験談で解説

まとめ|放デイは「第三の場所」でいい

家庭でもない、学校でもない、安心して過ごせる第三の場所。

わが家にとって放デイはそういう場所で、成長はABAと家庭で積み上げる。この役割分担にしてから、親の心がずいぶん軽くなりました。

放デイ選びに悩んでいる方の、肩の力が少し抜けたら嬉しいです。

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※本記事は個人の体験に基づくものです。受給者証の手続き・利用条件は自治体にご確認ください。

▶ 「言えない」気持ちを書いた記事はこちら → 「子どもが自閉症だと言えない」5年経っても打ち明けられない母親の本音

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