自閉症の幹細胞治療の効果が気になる方に向けて、実際に受けた後の変化を3ヶ月の記録としてまとめました。
自閉症の幹細胞治療を受けてから、3ヶ月が経った。
「本当に変わったの?」
正直に、全部書きます。
最初に言っておきたいこと
劇的な変化ではなかった。
一夜にして話し始めた、とか。突然目が合うようになった、とか。そういうことは起きなかった。
でも、確実に何かが変わった。
じわじわと。少しずつ。でも確実に。
3ヶ月後の息子のソラは、3ヶ月前とは違う。
自閉症の幹細胞治療の効果はある?
自閉症に対する幹細胞治療はまだ研究段階の部分もあり、効果についてはさまざまな意見があります。その中で、実際に受けた家庭のリアルな記録は多くありません。
ここでは、医師の見解も参考にしながら、私たちが実際に体験したことを正直に書きます。
治療前の状態(Before)
まず、治療を受ける前のソラの状態を正直に書く。
睡眠
夜中に何度も起きた。2時間おきに目が覚めて、そのたびに泣く。朝まで続くことも珍しくなかった。私も寝れない日が続いた。
腸
便はずっとゆるかった。形のない水便か軟便。お尻を拭くのに毎回3〜5回、多い日は10回近くかかった。「体質だから」と思っていた。
行動
幼稚園では、先生の声かけがないと動けないことが多かった。お支度も、移動も、全部プロンプトが必要だった。「今日はしんどい日だったみたいで……」と先生から連絡が来る日が続いていた。
治療後3ヶ月の変化(After)
睡眠|朝まで眠れる日が来た
治療から少しずつ、夜中に起きる回数が減っていった。
そしてある夜——朝まで眠った。
「あれ?」と気づいたとき、涙が出た。5年間で初めてのことだった。
私も一緒に朝まで眠れた。その感覚を、今でも覚えている。
毎日ではない。崩れる日もある。でも「朝まで眠れる日がある」という事実が、生活を変えた。
▶ 睡眠の変化の詳細はこちら → 自閉症の睡眠障害が改善した記録|朝まで眠れなかった息子が変わった日
腸|5年間で初めての瞬間
治療から約4ヶ月後のある日。
トイレに行ったソラを見て、声が出た。
「太!!形がある!!ずっしり!!」
固形便だった。1回拭いて、付着なし。
5年間で初めての経験だった。
| 項目 | 治療前 | 4ヶ月後 |
|---|---|---|
| 便の形 | なし(水便・軟便) | 固形便が増えた |
| 拭き取り回数 | 3〜10回 | 1〜3回 |
| 便の浮き沈み | 浮く | 沈む(栄養吸収のサイン) |
腸が整うと、機嫌が変わった。便がゆるい日は崩れやすい。整った日は穏やかに過ごせることが多い。
「腸と脳はつながっている」という言葉を、頭じゃなくて体で理解した。
▶ 腸の変化の詳細はこちら → 自閉症の子どもは腸で変わる?腸内環境改善後に起きた行動変化の記録
行動|「自分から動く」姿が増えた
幼稚園の先生からこんな話を聞いた。
「最近、なんとなく過ごせてる感じがあります」
詳しく聞くと——
- お支度:声かけが少なくてもできるようになってきた
- 帰りの準備:先生が言う前に、自分から取り掛かる姿が見られた
- 教室移動:声をかけなくても、なんとなく列に並べていた
- 外遊び:帽子をかぶって、自分からお外に行った
どれも「当たり前」に見えるかもしれない。でもソラにとっては、大きな変化だった。
給食|少しずつ食べられるようになってきた
最初は半量だった給食が、少しずつ増えてきた。
煮物——家ではあまり食べられないのに、園で完食した日があった。
「安心できる場所」になってきているのかもしれない。
目が合う|ニコッと笑い返してくれた
3ヶ月を過ぎた頃から、気づいたことがある。
目が合うようになってきた。
それだけじゃない。目が合った瞬間——ニコッとする。
私が見ると、ソラが見返して、笑う。
自閉症の特性として、視線が合いにくいことがある。ソラもそうだった。目が合っても、すっと逸れることが多かった。
でも今は違う。目が合って、笑顔が返ってくる。
「あなたのことが見えてるよ」って言われてる気がした。
その笑顔を見るたびに、治療を選んでよかったと思う。
恐怖心|遊園地で泣かなかった
治療から3ヶ月後、家族で遊園地に行った。
正直、不安だった。音、光、人混み、突然の大きな声——以前のソラには全部が刺激になっていた。泣いて、崩れて、早々に退散することも多かった。
でも、泣かなかった。
ぐるぐる回るアトラクションも。賑やかな音楽も。人の多さも。
崩れなかった。
「この子、変わった」と思った瞬間だった。
感覚過敏がある子にとって、遊園地はあらゆる刺激が詰まった場所だ。それを受け止められるようになったということは——身体の中で何かが変わっているんだと思う。
主治医に言われたこと
医師の見解も含めて、客観的な視点も残しておきたい。
3ヶ月の検診で、主治医にこう言われた。
「睡眠の改善および腸機能の改善については、幹細胞治療の効果である可能性が高い。」
断定ではない。でも、可能性が高い、という言葉だった。
正直に言う|変わらなかったこともある
言葉は、まだ少ない。コミュニケーションは、まだ難しい。すべてが劇的に変わったわけじゃない。
これは正直に書いておきたい。
「幹細胞治療を受ければ治る」という話ではない。
でも——土台が変わった。
身体が楽になって、眠れるようになって、腸が整って、やっと「世界を楽しむ余裕」が出てきた気がする。その土台の上に、少しずつ積み上げていく。
「変わった」と感じた瞬間
遊園地の帰り道、ソラは機嫌よく車に乗っていた。
以前なら帰りもぐったりしていた。疲弊して、帰宅後に崩れることもあった。
でもその日は違った。窓の外を眺めながら、穏やかだった。
「この子の中で、何かが楽になってる」
そう確信した瞬間だった。
幹細胞治療は「正解」だったか
今も、正直わからない。
すべての変化が幹細胞治療によるものとは言い切れない。ABA療育も続けていた。腸活も取り組んだ。色々なことが重なっている。
でも、私たちの中では大きな転機だった。
やらなかった後悔より、やった選択の方が——今は前を向ける。
なぜ治療を選んだのかはこちらに書いています。
→ 自閉症の幹細胞治療を受けた理由|500万円の決断と後悔しないために考えたこと
※本記事は個人の体験に基づくものです。治療の効果には個人差があります。治療の選択は必ず専門医にご相談のうえ、ご自身でご判断ください。
