結論:「効果が出なかった」と感じる人には、いくつか共通するパターンがある。医師から直接聞いた話と、実際に受けてみてわかったことをまとめました。
幹細胞治療を検討しているとき、私が一番怖かったのは「500万円払って、効かなかったら?」という不安でした。
ネットで調べても「個人差があります」という答えばかり。もっと具体的に知りたくて、受診時に医師に直接聞きました。
この記事では、医師から聞いた「効果が出にくいケース」と、実際に4ヶ月間観察して感じた「変化に気づけない理由」を正直に書きます。
効果が見えにくい時期、母として何を思っていたか。別の記事で正直に書きました。
「ママって呼ばれたい」── ただ、それだけだったんだと思います。
医師から聞いた「効果が出にくい子の特徴」
診察のとき、医師にはっきり聞きました。「どういう子は効果が出にくいですか?」と。
発語がない、重度の自閉症のケース
医師からは「発語がなく、重度の自閉症のお子さんは、効果が出にくい傾向がある」という話がありました。
うちの息子(あおくん)は折れ線型自閉症で、かつては発語がありました。一度失った言葉という意味では、重度分類に近い状態です。実際、治療後4ヶ月の医師の評価でも「言語発達」は⭐2つ(まだ経過観察中)。
これは「効果がない」のではなく、「言語領域に反映されるまでには時間がかかる」という意味合いだと理解しています。ただ、「すぐに言葉が出るようになる」を期待していたら、失望したかもしれません。
睡眠・腸に問題がない子
医師からは「睡眠と腸の改善は、幹細胞治療の効果が出やすい領域」という話も聞いていました。
3ヶ月検診(10月29日)でも医師から「睡眠の改善と腸機能の改善については、幹細胞治療の効果である可能性が高い」と確認されました。
逆に言えば、もともと睡眠も腸も問題がない子の場合、「変化が出るポイント」が少ない可能性があります。治療前に「何が一番困っているか」を整理しておくことが大切だと感じました。
私が期待しすぎていたこと
正直に書きます。治療前、私はいくつかのことを期待しすぎていました。
「発語が爆発的に増える」を期待していた
幹細胞治療を調べると、「言葉が出るようになった」という体験談が目に入ります。私も心のどこかで、「3ヶ月後には言葉が増えているかも」と思っていました。
実際は違いました。言語ではなく、最初に変わったのは「睡眠」と「環境への耐性」でした。花火大会で30分泣かなかった。お祭りの会場に入れた。8時間の長距離ドライブでもほぼ癇癪なし。
言語の変化ではないけれど、これは確かに「生活の質」が変わった変化です。「言葉が出た」という派手な変化を求めていたら、見落としていたかもしれません。
「治る」に近いイメージを持っていた
500万円という金額を出すとき、どこかに「これで大きく変わる」という期待が生まれます。でも医師からは「神経の環境にアプローチしていくイメージ」という説明を受けました。
実際に感じたのは「できなかったことが急にできる」ではなく、「今まで無理だった場面のハードルが少し下がる」という変化でした。これを「効果なし」と捉えるか「確かな前進」と捉えるかで、評価が180度変わります。
変化に「気づけない」問題がある
ここが一番伝えたいことです。「効果がなかった」と感じる人の中には、実は変化が起きているのに気づけていないケースがあると思っています。
日頃から記録・観察をしていない人は変化が見えにくい
うちは毎日ABAをやっています。ABAは「行動の習熟スピード」を継続的に測るので、わずかな変化も数値で見えます。
「今週は3回の試行で習得した。先月は7回かかっていた」という比較ができる。これがあるかないかで、変化の見え方がまったく違います。
私は治療前から便の記録(形・色・回数・浮く沈む)、睡眠記録(覚醒の有無・時刻)、癇癪の記録をつけていました。だからこそ「9月から睡眠が週6日朝まで眠れるようになった」という変化が数字でわかりました。
記録がなければ、「なんとなく最近落ち着いてる気がするけど、気のせいかも」で終わっていたと思います。
「変化を見るポイント」がズレていると気づけない
睡眠や腸の変化は、注目していないと見落とします。「言葉が出たか」だけを見ていると、それ以外の変化はノイズになってしまう。
医師から事前に「睡眠と腸は変化が出やすい」と聞いていたから、私はそこを重点的に記録しました。情報がなければ、見るべき場所がわかりません。
私の体験上、変化を感じやすかったケース
逆の視点で整理すると、こういう子・家庭は変化を感じやすいと思います。
- 睡眠に課題がある(途中覚醒・寝つきが悪いなど)
- 腸の問題がある(下痢・軟便・便秘・腹痛)
- 感覚過敏がある(音・人混み・環境の変化で癇癪)
- ABAや療育で日頃から行動観察をしている
- 記録習慣がある(便・睡眠・癇癪・食事など)
うちはこのほぼ全部が当てはまっていたので、変化を比較的早く・具体的に捉えられたのだと思っています。
まとめ:「効果がない」前に確認してほしいこと
幹細胞治療の効果が出にくいケースは確かにあります。医師も認めています。
でも「効果がなかった」と感じる前に、こう問い直してほしいと思います。
- 何を「効果」と定義していたか?
- 変化を記録・比較できる仕組みがあったか?
- 医師から「変化が出やすい領域」を聞いていたか?
- 少なくとも数ヶ月単位では観察していたか?
治療を受けるかどうかの判断は、もちろん各家庭によって違います。500万円という金額は簡単ではありません。
私が言えるのは「受けてよかった」という実体験だけです。ただ、それは「正しく変化を見る準備をしていた」からこそだとも感じています。
※この記事は一家庭の体験談であり、効果を保証するものではありません。治療の判断はかかりつけの医師にご相談ください。

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