「効果はいつ出るの?」——これ、治療前に一番知りたかった情報でした。
結論:効果は1〜2週間後から小さな変化が出始め、3ヶ月で生活が変わるレベルまで積み上がった。
ネットで調べても「個人差があります」という答えばかり。もっと具体的な時系列が知りたかった。この記事は、ASD(自閉スペクトラム症)の息子・ソラくん(治療時5歳)を持つ私が、実際に幹細胞治療を受けてからどのタイミングでどんな変化が出たかを正直に記録したものです。
結論:1〜2週間後から「あれ?」という変化が始まった
先に結論を言います。
私が最初に「もしかして変化してる?」と感じたのは、治療から1〜2週間後でした。
ただし、最初の変化は劇的なものではありません。「気のせいかな?」と思うくらい、静かな変化です。そこから3ヶ月かけて、じわじわと積み上がっていく感じでした。
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時系列で見る変化の記録
1週間後:正直、ほぼ変化なし。でも1つだけ気になったこと
治療直後は「さあ、どうなるか」と毎日ソラくんを観察していました。でも1週間で劇的な変化は出ません。これは今振り返っても「そんなもの」だったと思います。
ただ、1つだけ気になる変化がありました。なんとなく、ぼーっとしている時間が減った気がする。以前は声をかけても反応が薄いことが多かったのですが、少しこちらを向く瞬間が増えた感覚がありました。気のせいかもしれない——そのくらいの変化です。
1〜2週間後:「これは変化だ」と確信した出来事
治療から1〜2週間のある日、大きな変化がありました。
花火大会に行けたんです。
ソラくんはそれまで、大きな音・人混み・暗闇が重なる花火大会は完全にNG。「絶対無理」だと思っていた場所でした。それが、治療後初めての花火大会で、最後まで楽しんで見ることができた。
感覚過敏がやわらいだのか、落ち着きが出てきたのか——理由はわかりません。でも「これは何かが変わっている」と確信した瞬間でした。
同じように「今まで無理だった場所に行けた」「癇癪が起きにくくなった」など、日常の”ハードルが下がる変化”がこの時期に出やすいと感じました。
1ヶ月後:腸と睡眠に変化の兆し
1ヶ月が経つと、体の内側からの変化を感じ始めました。
便の状態が安定してきた。ソラくんはもともと便秘気味で、お腹の状態が崩れると機嫌も崩れるというパターンがありました。それが1ヶ月あたりから、わかりやすく安定してきた。
また、寝つきが少し良くなってきた感覚もありました。まだ夜中に起きることはありましたが、「寝るまでの格闘時間」が短くなってきた。
3ヶ月後:一番実感できた変化は「睡眠の安定」
3ヶ月後、最も大きく実感できた変化は睡眠の安定でした。
以前は夜中に何度も起きて、家族全員が慢性的な睡眠不足でした。それが3ヶ月後には、夜通し寝られる日が増えてきた。親としての疲弊感が明らかに変わりました。
行動面でも、パニックが起きにくくなった・切り替えが早くなった、という変化が積み上がってきていました。
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あとから見返して気づいた変化──9ヶ月の記録で見えたこと
劇的に“治った”わけではありません。でも、9ヶ月の記録を見返すと、以前とは違う変化が、複数の場面で重なっていました。
「効果が出た」と書きたい気持ちと、「本当にそう言い切っていいのか」という迷いの間で、私はずっと揺れていました。
だから、はっきり言えることだけを並べてみたかった。診断の頃から続けてきた排便の記録、幼稚園の連絡帳、写真。9ヶ月分を並べてみると、その時は「たまたまかな」と思っていたことが、少しずつ "傾向" として見えてきました。
便の記録から見えたこと
治療前のソラは、水便や軟便がほとんどで、拭き取りに5〜10回かかる日が多くありました。それが、11月頃から固形の便が出る日が増えてきて、拭き取りが1〜3回で済む日が出てきました。「今まで見たことがないほど太い便が出た」と記録した日もあります。
ただ、毎日きれいに整ったわけではありません。長くトイレに座っていると崩れてしまう日もあるし、水遵びをした日の翌日に下痢が出ることもある。"波" があるのも、また本当のことです。
「治った」ではなく、「整いやすくなった」。これが、私の感覚に一番近い言葉です。
そして記録を並べて気づいたのは、便が整っている日と、ソラの機嫉がいい日が、かなり重なっていたこと。「腸が良い日 = 機嫉が良い日」──これは1日や1週間では見えなかった、9ヶ月の記録があったからこそ繋がった気づきでした。
幼稚園での、小さな "あれ?"
便のことだけではありませんでした。
幼稚園で、出席の返事ができるようになってきたんです。最初は先生が名前を強調して呼んでくれたときだけ。でも、ある時期から、朝のお返事で友達が名前を呼ぶ場面でも「はい」と返せるようになってきました。
周りのお友達が拍手をすると、自分も拍手をする。音楽の時間、ピアノの音に合わせてお辞儀ができる。学芸会では、支援はまだ必要だけれど、部分的には先生がそばについていなくても、手を広げてお友達についていって、一緒に回る動作ができていました。
その時は「今日はたまたま調子がよかったのかな」と思っていました。でも、連絡帳や写真をあとから見返すと、そういう "たまたまの日" が、少しずつ増えていたんです。
医療の場で見えた変化
歯医者さんでは、まだ声かけは必要です。でも、泣かずに耐えられるようになってきました。顔は怖がっているのが分かる。それでも、「耐えようとしている」姿が見られるようになったんです。病院の待合室でも、泣かずに待てる日が増えました。
目が合って、笑い返してくれた
そして、これは数字にはできないこと。目が合ったときに、私がニコッと笑いかけると──ぎこちない笑みだけれど、ソラも笑い返してくれるようになりました。
──これは「治療で全部良くなった」話ではない
正直に書いておきたいことがあります。ここに書いた変化は、幹細胞治療だけの効果だとは思っていません。治療、ABA療育、家庭で続けてきたこと、そしてソラ自身の成長。いくつもの要素が、同じ時期に重なって動いています。どれがどれだけ効いたのか、私には分けられません。
ただ、9ヶ月の記録があったからこそ、「以前とは違う変化が、複数の場面で同時に起きている」ことは、偶然ではない気がしている──そう書ける範囲のことです。
記録を続けていて、本当によかったと思っています。
よくある誤解「すぐに劇的な変化が出ると思っていた」
正直に言います。私も治療前は「もしかしたらすぐ変わるかも」という期待がありました。でも実際は違った。
- 即効性はない
- じわじわ型の変化
- 個人差が大きい
- 「言葉が爆発的に増える」は起きなかった
幹細胞治療は「飲んだら翌日改善」という薬ではありません。体の中で炎症が抑えられ、神経系が少しずつ整っていく——そういうイメージです。だから変化は静かで、じわじわです。
「効果がなかった」と感じる人の多くは、この期待値のズレが原因だと思っています。
効果を感じやすい人の特徴(体験者の実感)
周りの体験談も含めて、効果を感じやすいケースにはある程度の共通点があると感じています。
- 療育を並行している(ABAなど)
- 睡眠や腸に課題がある(そこが変化しやすい)
- 感覚過敏が強い(落ち着きが変わりやすい)
- 継続して観察・記録できる(変化を見逃さない)
ソラくんは「睡眠・腸・感覚過敏」すべてに課題があったので、変化が出やすかったのかもしれません。
逆に、期待しすぎない方がいい変化
正直に言っておきたいことがあります。
- 言葉の爆発的な増加は私は体験しませんでした
- 知的な発達の急加速もなかった
- 自閉症が「治る」わけではない
これは事実です。「奇跡の治療」ではなく、「生活の質が上がる可能性がある選択肢の一つ」として捉えることが大切だと感じています。
まとめ:効果が出るまでの現実的なタイムライン
私の体験をまとめると、こんな流れでした。
- 1週間後:小さな変化の気配(気のせいレベル)
- 1〜2週間後:落ち着きの変化・花火大会に初めて行けた
- 1ヶ月後:腸・睡眠に変化の兆し
- 3ヶ月後:睡眠が明らかに安定・行動の切り替えが改善
「すぐに効果が出なくても焦らない」「じわじわ型の変化をちゃんと記録する」——これが大事だと感じています。
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