1歳半で昼寝しないのは自閉症?と不安に感じている方へ。折れ線型自閉症(退行型)と診断されたわが子の実体験をもとに、初期サインと「個人差か受診すべきか」の見分け方を書きます。
結論から言う|1つだけなら「個人差」、複数重なったら「動く」
お昼寝をしなくなった。それだけなら、個人差の範囲かもしれない。
でも——それが「ひとつだけ」じゃないとしたら?
呼んでも振り向かない。言葉が減った。指さしをしなくなった。目が合いにくくなった。
同じ時期に、いくつかの変化が重なる。
それが、「様子を見る」から「動く」への切り替えどきだと思っている。
1歳半頃によくある初期サイン
実際にわが子に現れた変化を、正直にまとめます。
① お昼寝をしなくなる
それまでは昼食後に眠れていたのに、突然寝なくなった。
「眠れない」じゃなくて「寝ない」。目をぱちっと開けたまま、動き続ける。
「体力がある子なんだな」と思っていた。でも振り返ると、それも変化のひとつだった。
▶ この体験の詳細はこちら → 1歳半で突然お昼寝しなくなった理由|折れ線型自閉症の初期サインだった実体験
② 指さしをしなくなる
お店でアンパンマンのぬいぐるみを見つけると「パンマン!」と言いながら指さしていた。
それが——なくなった。
私が指さしても、その先を見ない。指そのものを、じっと見ていた。
「見て見て」と伝えることが、なくなっていた。
▶ 指さしと共同注意の関係はこちら → 指さししないのは自閉症?共同注意がない子の特徴と気づいたこと
③ 呼んでも振り向かなくなる
「ソラ!」と呼べば振り返っていたのに、反応しなくなった。
耳が聞こえていないのかと思った。でも音への反応はあった。
呼ばれているのに、来ない。届いていない、という感じだった。
④ 言葉が消えていく
「ママ」「パパ」「いや」——それまで言えていた言葉が出なくなった。
「うん」と「いいえ」が逆になった。「ご飯食べる?」「うん」と言いながら首を横に振る。
一度あった言葉が、消えていく。それが折れ線型(退行型)自閉症の大きな特徴だ。
▶ 折れ線型自閉症について詳しくはこちら → 折れ線型自閉症とは?特徴・原因・回復の可能性を体験者が解説
⑤ 目が合いにくくなる
目は向いている。でも、私を見ていない。
ママが透明人間になったかのように、その向こう側を見ていた。
合っても、すっと逸れる。「こっちを見てほしい」と思っても、届かない感じがした。
⑥ 遊び方が変わる
「どうぞ」「ありがとう」とやり取りするごっこ遊びが消えた。
おもちゃをただ並べる、口に入れる、感覚的な遊びに変わっていった。
関係のある遊びから、「物」だけの遊びになった。
個人差との見分け方
「うちの子も昼寝しない」「呼んでも来ないことある」——そういう子は珍しくない。
自閉症かどうかの見分け方|個人差との違い
見分けるポイントは「複数かどうか」と「それまでできていたかどうか」。
| チェック項目 | 様子見でいい | 受診を検討 |
|---|---|---|
| 昼寝しない | 1歳半以降は普通にある | 他の変化も重なっている |
| 呼んでも来ない | たまにある | 名前への反応が全体的に薄い |
| 指さしをしない | 発達のペースによる | 「見て見て」が全般的に減った |
| 言葉が減った | 一時的なことも | 一度あった言葉がなくなった |
特に「一度できていたことができなくなる」退行が見られる場合は、早めの相談をすすめます。
受診の目安|うちが経験した「相談の現実」
ここは正直に書く。
うちの場合、1歳半健診は普通に通過した。
引っかからなかった。「問題なし」だった。
でも変化は続いていた。
1歳後半に発達相談へ行き、発達センターへの紹介状をもらった。センターのドクターには「様子見で」と言われた。
「様子見」——その言葉が、どれだけつらかったか。
様子を見ている間、特性は濃くなっていく。
関わりにくくなって、公園で浮いて、周りのママに相談できなくなって。「育て方がいけないのかな」と塞ぎ込んでいった。孤独だった。
セカンドオピニオンで小児科を受診した。
そこで——一撃で「自閉症」と診断された。
診断が出た瞬間、怖かった。でも同時に「やっと動ける」と思った。
「様子見」よりも「診断」の方が、次へ進める。
発達検査について、知っておいてほしいこと
発達検査は「聞き取り」が中心だ。
「スプーンは使えますか?」という質問がある。
3点持ちじゃないけど、適当持ちでも使ってはいる。たまに手を使うこともあるけど、一応スプーンも使う——「できる」にしていた。
でも、それは親の基準だった。
親の価値観によって、検査の数値は変わる。
低めに伝えれば低くなる。「まあできるかな」で答えれば高くなる。
発達検査はあくまで目安だ。その数値がすべてではない。
一人の専門家の意見に、振り回されないで。
セカンドオピニオンを求めていい。「様子見」と言われても、他を当たっていい。
「気になる」という感覚が消えないなら——動き続けていい。
いくら専門家でも、わからないことがある。それを忘れてはいけない。
専門家は言葉でいろんなことを言う。ただ、それだけだ。
一緒に子育てはしてくれない。この子の人生に責任を負うこともない。
道を開いていくのは——行動した人だ。
「気のせいかな」と思ったとき
あのとき私は、何度も「気のせいかな」と思った。
「個人差だろう」「成長のペースが違うだけ」——そう自分に言い聞かせていた。
でも変化は続いた。そして診断を受けた。
今は思う。
あの「なんか違う」という感覚は——正しかった。
その直感を、流さないでほしい。
「まだ早いかな」よりも、「一度聞いてみよう」の方が、後悔しない。
まとめ|1歳半で昼寝しない+複数のサインがあれば相談を検討
- お昼寝をしなくなった
- 指さしをしなくなった
- 呼んでも振り向かなくなった
- 言葉が消えていった
- 目が合いにくくなった
- 遊び方が変わった
これらが1つだけなら個人差のこともあります。
でも、複数が同じ時期に重なっているなら——一度相談することをおすすめします。
「なんか違う」という感覚は、あとから振り返ると意味があることが多いです。
同じ「なんか違う」を感じているパパ・ママへ——この記録が少しでも参考になれば。
▶ 気づいたきっかけの詳しい体験はこちら → 折れ線型自閉症に気づいたきっかけ|「あれ?」と思った瞬間のこと
▶ このブログについて → 水色デイズについて
※本記事は個人の体験に基づくものです。診断や判断は必ず専門医にご相談ください。
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あの時、「ママって呼ばれたい」と思った私が、500万円の幹細胞治療を選んだ理由を別の記事で書きました。
診察台で泣き叫ぶ息子を押さえながら、自分の手が怖くなった日のこと。

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