「あれ?なんか違う」と思ったのは、たしか1歳8ヶ月のことでした。
でも、そのときはまだ「疲れてるのかな」「男の子だから遅いのかな」と思っていました。
今振り返ると、あのときの”違和感”が最初のサインだったんです。
同じように「なんか変かも」と感じているお母さんに届けたくて、書きます。
→ 診断されるまでの詳しい体験談はこちら:喋っていた息子が、喋らなくなった日
折れ線型自閉症の「サイン」が難しい理由
普通の自閉症と違って、折れ線型は一度「ふつう」の時期があるのが特徴です。
だから最初のサインに気づきにくい。「前はできていたのに」という感覚が、判断を鈍らせます。
「うちの子、前は名前呼んだら振り向いてたのに…」「最近なんか目が合わない気がする…」
その感覚、間違っていません。直感を信じてください。
私が最初に気づいた5つのサイン
① 名前を呼んでも振り向かなくなった
一番最初に気づいたのがこれでした。
少し前まで「ソラ!」と呼べばパッと振り向いていたのに、ある時期から振り向かなくなりました。テレビを見ているわけでも、遊びに集中しているわけでもない。ただ、反応しなくなった。
最初は「耳が悪いのかな」と思って耳鼻科に行きましたが、聴力は問題なし。でも呼びかけへの反応は戻りませんでした。
② 言葉が減った・消えた
「バイバイ」「どうぞ」「ママ」——確かにあった言葉が、気づいたら出てこなくなっていました。
子どもって言葉が増えたり減ったりするものだと思っていたので、最初は流していました。でも2週間、3週間と経っても戻らない。「あれ、これ戻ってこない?」と気づいたときには、ほとんどの言葉が消えていました。
③ アイコンタクトが減った
目が合いにくくなりました。抱っこしても目を見てくれない。笑いかけても視線がどこか遠くに向いている。それまでは私の顔を覗き込むようにして笑っていたのに、その笑顔がだんだん減っていきました。
④ 指差しをしなくなった
「あれ見て!」と何かを指差して共感しようとする仕草が消えました。「ワンワン!」と言いながら犬を指差す、そういう「一緒に見ようよ」という動作がなくなっていきました。これが発達の重要なサインだと後から知りましたが、そのときは気づきませんでした。
⑤ 感覚を使った遊びが増えた
水たまりを見つけると、手を突っ込んでばちゃばちゃ。おもちゃは遊ぶより口に入れ続ける。スーパーに行けばひたすら走り回って、棚の品物を触っては落として、生肉のラップを手のひらで何度も押し当てて——気づいたらラップに穴があいていました。
周りから「気にし過ぎだよ」「神経質なんじゃない?」と言われるたびに、自分の感覚を疑っていました。
折れ線型自閉症の初期サインとして、こうした変化が見られることがあります。
📖 折れ線型自閉症の特徴や原因をもっと詳しく知りたい方はこちら
→ 折れ線型自閉症とは?特徴・原因・回復の可能性を体験者が解説
見逃しやすい「言い訳」と向き合う
あのとき私が自分に言い聞かせていた言葉たちです。
「男の子は言葉が遅い」
確かに平均的に遅い子が多いのは事実です。でも「遅い」と「消える」は違います。
「下の子が生まれたから赤ちゃん返りかな」
環境の変化で一時的に退行することはあります。でも何ヶ月も続くなら、それは赤ちゃん返りじゃない。
「この子は内向きなだけ」
性格と特性は違います。今まであったものがなくなっているなら、それは性格じゃない。
言い訳を探していたのは、怖かったからだと思います。認めたくなかった。でも早く気づけばよかったと今は思っています。
「サイン」に気づいたら、まず何をすればいい?
①かかりつけ医か小児科に相談する
「発達が気になる」と伝えるだけでOKです。紹介状を書いてもらえることが多いです。
②発達支援センター・療育センターに問い合わせる
市区町村の発達支援センターは無料で相談できます。予約待ちが長いところも多いので、気になったら早めに動くのがおすすめです。
③記録をつけておく
「いつから」「どんな変化があったか」をメモしておくと、診察のときに役立ちます。動画で記録するのも有効です。
気づいたことは、強さです
周りの子がみんなママのそばにいる中、うちの子は私を「モノ」だと思っているみたいで、名前を呼んでも来ない。ただひたすら追いかける毎日でした。あの孤独感、あのしんどさ、今でも覚えています。
「なんか変かも」と思えること、それ自体がお母さんの感覚の鋭さです。
周りに「大丈夫だよ」と言われても、自分の違和感を信じてほしい。私はあの直感を信じて動いたことで、息子の療育を早く始められました。
遅いことはない。今気づいたなら、今動けばいい。迷っているなら、「相談だけでもしてみる」という一歩でも大丈夫です。
📖 折れ線型自閉症について詳しく知りたい方はこちら
→ 折れ線型自閉症とは?特徴・原因・回復の可能性を体験者が解説
📖 療育をどう選んだか・費用はいくらかかったか
→ 自閉症に幹細胞治療は必要?ABA療育だけじゃダメ?体験者が出した結論
この記事はソラ(ASD・折れ線型自閉症)のママが書いています。あくまで個人の体験です。心配なことがあれば、必ず専門医や発達支援センターにご相談ください。

コメント